みなさんは「社会保障(しゃかいほしょう)」という言葉を聞いたことがありますか?大人でも複雑に感じますから、子どもにとってはもっとむずかしい言葉に聞こえると思います。
社会保障は、みんなが安心して生活できるようにみんなを支えてくれているとても大切な制度なんです。内容を知れば、みんなにとって身近で欠かせないことがわかるでしょう。
この記事では、社会保障は「よくわからない」「むずかしそう」と感じているみなさんに向けて、社会保障の基本をわかりやすい言葉で解説します。
中学1年生のさっちゃんがさくら先生に質問に来ました。
テレビのニュースでよく耳にする「社会保障」について聞きたいようです。

「社会保障」がどういうものなのか知りたいです。
最近よくニュースで聞く名前だけど、なんのことだか気になって…
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社会保障は、みんなにとって身近な制度だよ。
私たちの生活に欠かせない大切な仕組みだから、さっちゃんにもわかりやすい例をあげながら説明していくね。
社会保障制度とは?
社会保障(しゃかいほしょう)とは、みんなが困ったときに助け合うための仕組みです。人は生活をしていると、自分だけの力では解決できない場面が出てきます。
例えば、病気やけがをしたとき、働けなくなったとき、お年寄りになったときなどです。
このような場面で、生活を守ってくれるのが社会保障の制度です。みんなが生まれる時からお年寄りになった時まで、一生を支えています。
社会保障制度は4つの柱でできている
社会保障制度は下記のように、大きく分けると4つの制度でできています。
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社会保険制度の5つの機能
①の社会保険の制度は、さらに5種類に分かれます。
- 医療保険・・・病気やけがをしても、安い治療費で病院での医療を受けられる仕組み
- 年金保険・・・高齢になったとき、障害を負ったり一家の大黒柱がなくなったりしたときに
年金を受け取れる仕組み - 労災保険・・・仕事でけがや病気になったときに受けられる仕組み
- 雇用保険・・・仕事がなくなったときに、お金や就職活動のサポートを受けられる仕組み
- 介護保険・・・高齢の人の介護を社会全体で支えあう仕組み
まとめ 社会保障とはみんなの生活をサポートする制度
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みんなのくらしに深く関係する仕組みということがわかるね。



社会保障って
私たちの生活をサポートしてくれている
心強い制度だってことがわかりました。
より詳しく
社会保障制度とは、病気・失業・高齢・障害など、人生で誰にでも起こりうる困難な状況に備えて、国が支える仕組みです。国民の「安心」や生活の「安定」を支える「セーフティネット(安全網)」の役割があります。
制度は下記の4つに分けられます。
- 社会保険・・・あらかじめ想定したリスクに対して保険料を払って給付を受けられる制度
- 公的扶助・・・生活に困窮した人に一定水準の生活を保障し、自立を助ける制度
- 社会福祉・・・ハンディキャップを持つ人がそれを克服して安心して暮らせるようにする制度
- 公衆衛生・・・健康面から国民の生活を支援する制度
人生には、個人の努力や準備だけでは対処できないリスクがあります。
そんな時、社会全体で支え合い、誰も取り残されないようにするのが、
社会保障という「公的なセーフティネット」の役割です。