子どもがおかねに興味をもったタイミングで、親子でおかねについて一緒に考える時間を
取りたいものです。
早いうちから子どもが「おかねについて考える習慣」を身につけることにはメリットがあります。
ここでは3つのメリットについて解説します。
小学3年生のゆうくん。
お母さんからよく言われる言葉で気になることがあるようです。
さくら先生に聞きに来ました。

お母さんがおこづかいをくれるとき
「よく考えて使うんだよ。」
って言ってわたすんだ。
なんでそう言うんだろう?
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お母さんは、ゆうくんがおかねを使うときに
「本当にこれを買う必要があるかな?」「買わなくてもいいかな?」
ってよく考えられる子になってほしいと思ってるんじゃないかな。
考えておかねを使えると、これからゆうくんが大きくなって自分で生活
していくときに必要になる力も鍛えられるんだよ。
考えて使う習慣が、生きるために必要な力を鍛える
みんなはもらったおこづかいをどうしていますか?
すぐに使う子、もったいなくて貯めている子、色々な子がいると思います。
お父さんやお母さんからおこづかいをもらうとき、
「考えて使いなさい」って言われたことはあるかな?
直接言われなくても、同じような言葉を聞いたことがあるって子が多いのではないでしょうか。
「考えて使う」って、はじめから簡単にできることではありませんね。
でも、今から少しずつ考えて使う習慣を付けることは、大きくなったときにみんなの役に立ちます。
こんな力が鍛えられます。
- 計画する力:おかねを使う前に「どれを買うか」優先順位をつけたり、欲しいもののために「貯金を〇か月する」と決めたり、計画を立てて実行しようとする力のこと。
- 感情をコントロールする力:「欲しいと思ったらすぐに買う」のではなくて、欲しい気持ちをいったん我慢して「買うor買わない」を決める力。もし買えない場合も「ほかに方法があるか?」を落ち着いて考える力。
- 管理する力:お小遣い帳をつけて「何にいくら使ったか」「何円残っているか」をきちんと記録して管理する力。
この力はおかねを使う場面だけでなく、日常のあらゆる場面で役に立ちます。
子どものうちからこの力を付けていくと、大人になって困る必要がありません。
逆に子どもの頃に「買いたいから買っちゃおう」とか「おかねがいくらあるのか知らない」といった悪いおかね習慣が身についてしまうと、大人になってから直そうとしても簡単には直せません。
今のうちから「考えて使う」心がけが大事ということですね。
おかねについて考えると世の中の仕組みを知るきっかけになる
もらったおこづかいを見てみましょう。
そのおかね、どこからやってきたのでしょうか。
それはお父さんやお母さんが働いて受け取ったおかねです。
お父さんやお母さんが受け取る前は、お父さんお母さんがお仕事している会社だったり、
おうちでお店をしている場合はお客さんから受け取ったものだったりします。
おかねは世の中をぐるぐると回っています。
大人は仕事をすることでおかねを手に入れています。
会社からお給料という形でもらうおかねは、会社がモノを作ったり売ったりして出た利益(りえき)から出ています。
今考えたのはおかねの流れのほんの一部です。さらにさかのぼっていくと
社会全体でおかねが流れている様子、まるで大きな川のようなイメージがわくかもしれませんね。
おかねは人が働くことで動いていくんです。
おかねの流れを考えているうちに「どこでおかねが作られるのかな?」といった疑問も出てくるでしょう。
おかねについて考え、知っていくと、世の中の仕組みが少しずつ見えてきます。
このサイトの中で、少しずつ仕組みについて学んでいきましょう。
おかねの使いみちで自分の大事なものがわかる
もらったおかねを何に使いたいですか。
小さいうちはお菓子や文房具など。
おかねが貯まってくる頃には、本やゲームが欲しいって思うかもしれませんね。
年齢が上がるにつれて大きな値段の買い物をするようになるかと思います。
一度、自分が何におかねを使っているか振り返ってみましょう。
きっと「自分の好きなもの」におかねを使っているはずです。
つまり、それはみんなにとって「おかねを払って買う価値がある」と考えているものです。
“価値”ってどういう意味でしょう。
「〇〇円のおかねを払いたい」と思うくらい大切ということです。
自分のおかねの使いみちを振り返ることで
「自分がどんなものに価値を感じるか」意識できるようになっていくはずです。



おかねのことを「よく考える」って色んないいことがありそうだね。
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そうだね。
ゆうくんたちが大きくなってからも役に立つような情報を伝えるから
一緒に学んでいこう!